「袴田事件再審判決を受けての法学研究者声明」が発表されました。
私も声明に賛同しています。
詳しい内容は、以下のウェブサイトをご覧ください。
※ウェブサイト左側の「声明文」をクリックしてください。
袴田さん(ご一家等、関係者の方々を含む)の58年間もの苦しみに、
多くの方は、「袴田さん、本当にお気の毒だったなぁ」と
同情されていることでしょう。
しかし「同情する」だけでは、何も変わりません。
「同情すること」自体は、何も悪いことではなく、当然の感情です。
問題は、「同情する」だけで終わってしまうこと、です。
それが、「思いやり教育」に終始する
現在の人権教育の問題だと思います。
発生してしまった人権侵害に対し、
・「同情する」
・「思いやる」
・「心の問題としてとらえる(人権侵害を防止するために心の持ちようを変えるべき、反省すべきと訴える)」だけでは
何も変わりません。
またしても、同じ過ちが繰り返されるだけです
※実際、繰り返されてきました。
袴田事件以外にも多くの冤罪事件があります。
人権侵害(冤罪)の原因をきちんと解明し、「同情」や「反省」で終わらせるのではなく、
再度の人権侵害が起こらない仕組みづくり(制度改革)が必要です。